2010年06月03日
キレる占有者 ②
最近競売絡みの記事が続いています。
他のネタが無い・・・
興味の無い方はスルーして下さい。
写真は公示書というものです。
明渡しの強制執行を申し立てるとまず催告という
ものがあります。
執行官と申立て人、引越し屋さん、場合によっては
立会人やカギ屋さんも同行します。
人が増えれば増える程日当がかさみます(笑)。
そして占有者に〇月〇日〇時〇分に執行しますと
いう内容を告げ、公示書を部屋の見えやすい場所に
ガムテープでがっちり貼り付けます。
これは今後第三者に占有を移転しても強制試行の
対象になりますよという告知でもあります。
あとこの公示書を損壊した時は罰せられますよという
ことも書いてあります。
でもキレた占有者は、損壊とか剥がしたりはしません
が、この公示書の上にカレンダーを掛けたり、ポスター
を貼ったりして見えないようにします。
一戸建なら庭にもこの公示書を立札のように立てます
が、裏返したり自然を装って倒したりします。
何の為にやっているか意味はよく分かりませんが、カッと
なってキレているのでこのような小さな抵抗をするのでしょう。
このようなことをするのなら、もっと早くから明渡しの交渉
に応じて穏便に退去した方がよっぽど良いのですが、
人間なかなか理屈通りには動けないものです。
“人間は感情の動物” という言葉もあるくらいですから。。
意地とかプライドとかこだわりがありますから、自らの意思
では退去できず、強制的に執行されることに身を委ねた
方が、もしかしたら良しと考えるのかもしれません。
このような気持ちの面も配慮に入れて、明渡しの交渉は
慎重におこないます。
やんわりと穏便に気持ちを逆なでしないよう、気を使い
過ぎるくらい使って事を進めます。
それでもダメならできるだけのことはやったと諦めも付き
ます。
自己満足でしょうけど(笑)。。
というわけで、人と人との交渉は事務的では当然上手く
いかず、さらに競売明渡しという特殊な交渉は色んな事
が絡み合ってもっと難しいですよというお話でした。
ではまた。
Posted by むらた at 09:43│Comments(0)
│競売関係